2023/04/17 17:59
はじめに
私たちは、植物をできるだけ良い状態でお客様にお届けするために、日々心をこめて植物のお世話をしております。
これまで、植物の販売をするときにはお客様とやりとりする機会はあっても、植物のことをくわしくお伝えできる場がありませんでした。
そこで、当サイトにブログコーナーを設けて、植物に関する知識や経験をシェアしていきたいと思っております。
これからテーマごとに記事をアップしていきますので、楽しくお読みいただき、少しでも植物の育成のお役に立つことができたら嬉しいです。
植物に大切な水やりをマスターしよう!!
水やりはなぜ必要なの?
植物の情報を伝えるブログの1回目のテーマは「水やり」です。
あらためて、植物には水やりが必要である理由に目を向けると、植物に水が欠かせないのは、水が光合成をするのに必要なものだからです。
光合成は植物が栄養を作り出す反応のことで、光合成をするには「光・水・二酸化炭素」が必要です。食事を摂らない植物にとって、光合成はい生きるために不可欠です。
植物に十分な水を与えないことは、人間が絶食をするのと同じぐらい過酷な状況に追い込むことになります。
かといって、水やりを過剰に行ってしまうと、根腐れの原因にることがあります。
水やりはいつも同じように行うのではなく、植物の種類や状態、季節に合わせて、頻度を変えることが大切です。
簡単そうに見えますが、実は非常に難しい作業です。だからこそやりがいを感じることでもあります。
みなさまも、新しい植物を迎え入れた時には、ぜひその植物に合わせた水やりの方法をチェックしてみてくださいね。
水やりの基本的な方法
植物の種類や状態によって水やりの仕方は変えた方が良いのですが、多くの観葉植物や園芸用の草花に共通する基本的な方法を紹介します。
【基本の水やり】
1.土が乾いてから水やりをする
2.水の量は鉢底から水が出るぐらいたっぷりと与える
※多肉植物など、この方法が適さない植物もあります
鉢植えで植物を育てている場合、この2点をおさえておけば、基本はクリアしたと言えるでしょう。
1つ目のポイントは、土が乾いているかどうかを確認し、水やりをすることです。
水やりのタイミングを知らせる“チェッカー”も販売されていますが、割り箸でも簡単に土の状態を確かめることができます。
根を傷つけないように割り箸一本を土の奥までさしてみてください。その割り箸が湿っていなくて乾いていれば、水やりのタイミングです。
また、土は乾くと軽くなるので、鉢ごと持ち上げて重さを確かめる方法もあります。
2つ目のポイントは、たっぷりの量を与えることです。
観葉植物の場合、お部屋が汚れないように少しずつしか水やりをしない人もいますが、それでは植物の根まで届かないこともあります。
水をたっぷりあげるためには、鉢を汚れてもいいベランダなどに移して水やりをするのがおすすめです。
たっぷりの水を注ぐことは、老廃物を排出したり、鉢の中に酸素を行き渡らせることにもつながります。
雑菌が発生しやすいお風呂の残り湯などは避け、きれいな水(水道水)をあげましょう。
自動水やり器や水やりグッズは役に立つ?
(写真はイメージです。引用元:amazon Japan)
蛇口に取り付ける自動水やり器が市販されていたり、ペットボトルに取り付ける水やりグッズは100均でも販売されています。どの程度役立つものか、気になっている方も多いかもしれません。
これらは、きちんと作動すれば水やりの助けになります。特に長期にわたって不在にするときには、植物が水切れをしてしまうのを避けるために何もしないよりは使った方が良いといえます。
しかし、さまざまな原因によりうまく作動しないトラブルはあるようです。どちらを使用した場合も、土や植物の状態を見て水やりをすることができないのは残念なところです。
自動水やり器や水やりグッズは、不在時や水やりを忘れてしまったときのための対策としてとらえて、植物のためには自分の目で確かめながら水やりをするのがベストでしょう。
植物と会話するつもりで、楽しく水やりを!
植物のお世話は決して簡単なものではありません。だからこそ、お世話をした後に元気を取り戻してくれたり、花を咲かせてくれたときの喜びは格別です。
今回お伝えした基本の水やりはあくまでも基本のやり方で、植物ごとに水やりの仕方は変える必要があります。
多肉植物や乾燥を好む植物はもっと乾燥させなければいけませんし、山野草などはその逆でもっと湿気がある環境を好みます。
鉢植えか、地植えかでも水やりの仕方は変わります。
植物の性質や環境のちがいをふまえて適切な世話をすると、植物は必ず応えてくれます。ぜひ、楽しみながら、ご自宅の植物に合った水やりの仕方を探してみてくださいね。
当ショップでお求めの植物の水やりについては、いつでもCONTACT欄からお問い合わせください。