Borle Plants(ボーレ プランツ)

2023/04/21 17:04

Borle Plants(ボーレプランツ)のブログ、2回目は、植物が生きるのに欠かせない光についてお伝えします。


1.   室内でも観葉植物が育つ理由

光合成で栄養を得る植物にとって、光合成に必要な「水・光・二酸化炭素」はどれもなくてならないものです。

光は、水と同じように植物にとってとても重要な存在です。

しかし、あまり日光の当たらない室内でも枯れずに緑の葉を茂らせている植物がたくさんあります。

なぜだろう、と不思議に思っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか? 

実は、植物の中には「耐陰性」という性質を持つ品種が多くあり、耐陰性があれば、明るい日陰でも十分生きていけるためです。

明るい日陰とは直射日光ではなく、木漏れ日や間接光が差し込む日陰のことで、「半日陰」ともいいます。


さらに驚くことに、太陽の光がなくても、光合成ができる人工的な光さえあれば、植物はある程度生きることができます。その詳細については、ブログの後半[5.日差しが入らない時の裏ワザは?」でお伝えします。


2.室内の観葉植物に上手に日を当てるコツ

当ショップでは、販売する前の植物には必ず養生期間を設け、十分なケアを行っています。

その際には、植物にとって重要な光の当て方にもさまざまな工夫をしています。

例えば、直射日光を浴びないよう、遮光ネットをかけて間接光にしたり、日差しが入る時間帯に合わせて、植物を移動させたりしています。

これらの工夫によって、植物は健康的に育ち、お客様にお届け時には元気な状態でお渡しできます。

ご自宅で植物を育てている方にも、参考になる部分があるかと思います。ぜひ、植物に適した光の当て方についても意識して、育ててみてください。


▪️窓越し、レースのカーテン越しの光を


はじめにご紹介したように、観葉植物の多くは耐陰性を持っているため、室内での育成に適しています。

反面、直射日光を苦手とする性質があるため、少し注意が必要です。

いきなり外に出して強い日光を当ててしまうと、逆に弱ってしまうことがあります。

これは、植物が急激な日差しの変化に適応できず、強い日差しに慣れていないためです。

耐陰性のある植物に日を当てたいときには、窓ガラス越し、またはレースのカーテン越しに当てると植物への負担が少なくなります。

ぜひ試してみてください。


▪️植物の鉢の向きを定期的に変える


植物には光屈性(ひかりくっせい)という性質があり、いつも同じ向きで置いていると、光が当たる方向へと曲がっていってしまいます。

それを避けるためには、定期的に植物の鉢の向きを回して変えるようにしてください。

また、多くの鉢を一箇所にまとめて置いている場合には、鉢のレイアウトを入れ替えると、光がまんべんなくすべての鉢に当たりやすくなります。


▪️朝の日光を当てる

人の健康にも朝日を浴びることが良いと言われますが、植物にとっても同じことが言えます。

植物は午前中に光合成が活発に行われることが知られています。そのため、できるだけ朝の日光を当てることが望ましいです。

よく西日に気を付けてくださいと言われていますが、その理由は午後の西日を長く当てると、光合成でエネルギーを作るメリットよりも、蒸散で水分が失われるデメリットの方が大きくなってしまうからです。

西日が当たりやすい場所では、植物を日陰に移動させたり、日差しが長く当たらないようにカーテンなどで調節したりして、西日を当てすぎないように気を配ることが大切です。


3.日差しで起こる植物のトラブル例

 日の当て方が適切でないと、植物に影響が出てしまうことがあります。ここでは、日差しによって起こる代表的なトラブル例を2つ紹介します。


【葉焼け(はやけ)】


文字通り、葉焼けとは、葉が日光の熱によって茶色く変色してしまう状態を指します。

この現象は日差しが強すぎることによって起こるトラブルです。

葉焼けした葉は、元に戻ることはありませんので、葉ごと取り除きましょう。その方が新しい葉が出やすくなり、光合成もしやすくなります。

また、水やりのときに葉にかかった水が残っている時や、葉水(はみず:乾燥を防ぐ、また虫を退治するために葉に水をかけること)をした後には、葉の水滴がレンズ効果を生んでしまい、葉焼けの原因になります。

これを防ぐためには、強い光に当てる前には、葉に水滴が残らないようにしましょう。


【徒長(とちょう)】


植物の茎や枝が必要以上に伸びてしまった状態を「徒長」と言います。

徒長は、日照が足りないときに起こりやすくなります。

十分な光が当たらない場合、植物が少しでも光を得ようとして長く伸びることがあります。

徒長した植物はヒョロヒョロとしていて、一見して元気がないことがわかります。実際にも、組織が柔らかく、病気にかかりやすくなります。

 徒長の原因には、日照不足だけでなく、水、肥料のあげすぎが関係していることも言われています。


文字数の制限で上編はここまでしかお話できませんが、続きは下記URLをクリックしていただき、ご覧くださいませ。

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